Narusa – ページ 6 – 牛レトルトカレーSIXTY　～４７都道府県　カレーと私～

岩手県

盛岡駅近くの「アイーナ」。吹き抜けの広大な空間。すばらしく近代的な建物の中で，高校生がゆったりと勉強していた。

＜岩手県　いわて前沢牛カレー＞

原材料に「グラスドビアン」とある。フォンドボーを煮詰めて濃縮したものらしい。初めて知った食材だ。

男の子のように育てられた私は，大学生になって家を離れるまで，じゃがいもの皮もむけず，カレーは作れなかった。

奈良といえば大仏。そして，奈良公園の鹿だ。そして，鹿せんべい。ほの温かいイメージとともに，ちょっとした恐怖と生きるたくましさを思い浮かべるのは私だけだろうか。

＜奈良県　奈良鹿ないカレー＞

カッパ肉と玉こんにゃくのカレー。玉こんにゃくはミスマッチかと思ったが，うまみがいきわたり，とてもおいしいこんにゃくだ。ありだ。

中央線車内でふと耳にした「おいしい」という会話から，荻窪のカレー屋さんを訪ねて行った。濃い深い味わいだった。

以前，「サンライズ瀬戸」の「ノビノビ座席」を利用したことのある私は，島根へ行くために，今度は「サンライズ出雲」のA個室寝台に乗りたいと考えた。

＜　島根県　奥出雲和牛カレー　＞

食べた後に辛みが舌に残る。「島根県産唐辛子使用」とある。調べると「奥出雲おろち唐辛子」というものがあった。これを使ってるのか？

神田の古書センターを抜けて２階に上がるとボンディがある。ボンディのカレーは，私の好みとしかいいようのないおいしさだ。いつまでも食べていたくなる。

「乗り鉄」もどきの私。ふと両毛線に乗りたくなった。両毛線のどの駅で降りようかと。路線図を見ていて，「足利」という地名に惹かれた。

二十代の頃，船で小豆島にわたって，原付バイクで島を一周した。青い空と海。幸せな１日だった。

＜栃木県　足利マール牛　ゴロゴロカレー＞

スパイスは前面に立って主張しすぎていない。調和のとれた辛み，うま味。牛肉は，柔らかく，おいしい。ゴロゴロ肉も悪くない。